Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
チェーホフしろん
チェーホフ試論
神西 清
Leggi チェーホフ試論 (チェーホフしろん) di 神西 清 (じんざいきよし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 20.618 caratteri · 41 schermate
4
結局僕は君(スヴォーリン)と一緒に漫然と旅行して、漫然とピローグを食べただけのことらしい。ただしあのピローグはうまかったね、ということに落着くらしいのである。いったいこの諧謔の裏に何を読んだらいいのか?
4
チェーホフには『芸術家の自由に関する宣言』とでも名づけていい文章がある。それによると、彼は自由主義でも保守主義でもない。漸進論者でも坊主でもなく無関心派でもない。自由な芸術であるほかに望みはない。偽善や蒙昧や専横がのさばっているのは、何も商家や監獄にかぎらない。科学にも文学にも青年のあいだにもそれはある。だから憲兵も肉屋も学者も文士も、青年もべつだん、贔屓にしてはやらない。制服やレッテルは偏見と思う。彼にとって聖の聖なるものは、肉体、健康、智力、才能、インスピレーション、愛、絶対的な自由、一切の暴力や虚偽からの解放……ということになって、まさしく無い無いづくしである。だが要点は、この素朴な可憐な宣言あるいは願望のうちに、どの程度までチェーホフの本音を認めるか――ということだ。これと同じような無い無いづくしは、まだ幾らでも並べられる。けだし多少とも重要なチェーホフの発言は、ことごとく否定的名辞から成るといっても過言ではないからだ。