Classici giapponesi con furigana
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ボロやのしゅんじゅう
ボロ家の春秋
梅崎 春生
Leggi ボロ家の春秋 (ボロやのしゅんじゅう) di 梅崎 春生 (うめざきはるお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 129.411 caratteri · 263 schermate
全く余計なことを言ったもんです。タバコ売場の方では、息子の平和が坐って、勉強していました。時々耳が動くところを見ると、こちらの話が聞えているのに違いありません。平和は体つきは母親似で、たいへん大柄ですが、顔はおやじ似で、むっとした表情で眉間に翳をたたえています。こんな世代が大きくなると、案外この町の両隣的性格も消滅してしまうかも知れませんねえ。
大久保が余計なでしゃばりをしたばかりに、甚五から引っかかれるという事件が起きたのは、それから間もなくです。ぶん殴らずに引っかいたところに、甚五の面目躍如たるものがありますな。しかしぼくはその現場を見たわけじゃない。
もっとも大久保は診察を勧めて、それで引っかかれたわけじゃない。まあそれが遠因になってはいるのですが、直接の原因は他にある。ある日甚五宛のハガキが、間違って大久保のところに配達されて来た。東京地方検察庁からのハガキです。間違いならそのままポストに再投入すればいいのに、大久保はそのハガキを持ってのこのこと森タバコ店に届けに行った。内容は処分通知で、
『貴殿から告発のあった誰某に対する偽証被疑事件は何月何日左記の通り処分しましたので通知します。