Classici giapponesi con furigana
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かぜのまたさぶろう
ポラーノの広場
Leggi ポラーノの広場 (かぜのまたさぶろう) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 67.062 caratteri · 135 schermate
」
ネネムはかすれた声でやっと
「そうですか。おじさん。」と云いました。
「それにこの森はすっかりおれの森なんだからさっきのように勝手にわらびなんぞ取ることは疾うに差し止めてあるんだぞ。」
ネネムは大変いやな気がしました。紳士は又云いました。
「お前もおれの仕事に手伝え。一日一ドルずつ手間をやるぜ。そうでもしなかったらお前は飯を食えまいぜ。」
ネネムは泣き出しそうになりましたがやっとこらえて云いました。
「おじさん。そんなら僕手伝うよ。けれどもどうして昆布を取るの。」
「ふん。そいつは勿論教えてやる。いいか、そら。」紳士はポケットから小さく畳んだ洋傘の骨のようなものを出しました。
「いいか。こいつを延ばすと子供の使うはしごになるんだ。いいか。そら。」
紳士はだんだんそれを引き延ばしました。間もなく長さ十米ばかりの細い細い絹糸でこさえたようなはしごが出来あがりました。
「いいかい。こいつをね。あの栗の木に掛けるんだよ。ああ云う工合にね。」紳士はさっきの二人の男を指さしました。二人は相かわらず見えない網や糸をまっさおな空に投げたり引いたりしています。
紳士ははしごを栗の樹にかけました。