Classici giapponesi con furigana
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ポラーノのひろば
ポラーノの広場
Leggi ポラーノの広場 (ポラーノのひろば) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 21.086 caratteri · 43 schermate
その山猫博士というのは。」
「あだ名なんだ。ほんたうはデストゥパーゴって云うんだ。」
「デストゥパーゴ? ボーガント・デストゥパーゴかい。県の議員の。」
「ええ。」
「あいつは悪いやつだぜ。あいつのうちがこっちの方にあるのかい。」
「ああ、ぼくの旦那のうちから見え……。」
「おい、こら、何をぐずぐずしてるんだ。」うしろで大きな声がしました。見ると一人の赤い帽子をかぶった年老りの頑丈そうな百姓が革むちをもって怒って立っていました。
「もう一くぎりも働いたかと思って来て見ると、まだこんなところに立ってしゃべくってやがる。早く仕事へ行け。」
「はい、じゃさよなら。」
「ああさよなら、ぼくは役所からいつでも五時半には帰っているからね。」
「ええ。」
ファゼーロは水壺とホーをもって急いで向うの路へはいって行きました。百姓はこんどはわたくしに云いました。
「あなたはどこのお方だか知らないが、これからわしの仕事にいらないお世話をして貰いたくないもんですな。」
「いや、わたしはね、山羊に遁げられてそれをたずねて来たら、あの子どもさんが連れて来ていたもんだからお礼を云っていたんです。」
「いや、結構ですよ。