Classici giapponesi con furigana
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いっすんぼうし
一寸法師
江戸川 乱歩
Leggi 一寸法師 (いっすんぼうし) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 96.475 caratteri · 194 schermate
紋三は明智の弁護があったにも拘らず、どうしてもこの考えを捨てることは出来なかった。彼は又、今までに現れた疑わしい人物と、想像し得べき殺人の動機について考えて見た。
「何等かの意味で疑うべき人物が六人ある。その内一寸法師と昨夜山野夫人を連れ出した男とは、まるでえたいが知れない。運転手の蕗屋は、丁度事件のすぐあとで国に帰ったこと、先程の焼残った手紙の中に彼の名前が記されていたことなど、十分疑うべき所はある。だが、この三人は、どうも直接の加害者でなさそうだ。今の所何等疑うべき動機がないし、前後の事情を考えても、そんな風に思われる。それに反して山野夫人、北島春雄、小松の三人にはそれぞれ三千子を殺し兼ねない動機がある。夫人は三千子の継母で、あの我まま娘と仲のよくなかったことは確だし、北島は失恋の恨みで気違いの様になっていたのだし、小松は蕗屋との恋を奪われた深い恨みがあったのだ。ところで、この三人の内、もし北島が加害者だとすると、当夜外から人の入った形跡のなかったこと、予め兇器を用意しないで三千子の部屋の石膏像なんかを使用したこと、三千子の死体を一度隠してあとになって持出したことなどが、一寸つじつまが合わぬ様に思われる。