Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
いっすんぼうし
一寸法師
江戸川 乱歩
Leggi 一寸法師 (いっすんぼうし) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 96.475 caratteri · 194 schermate
彼女は腹立たしい様な、一種異様な感じで、ブルブル震えていた。
「だから、安心しているがいいのだ、私さえ怒らさなければ、万事大丈夫なんだ。だが、あなたは今晩どういう口実で内を出たのですか」
男の低い圧えつける様な声が続いた。
「片町まで行って来るといって」
夫人は途切れ途切れに答えた。
「あなたの伯父さん所ですね。じゃ二三時間は大丈夫だ。堤の上にタクシーが待たせてあるから、私と一緒にお出でなさい。二時間もすればきっと返してあげる。何もビクビクすることはない。だが、もしあなたが私の申出を拒絶なさると、飛んでもないことになりますよ。私は一切合切ぶちまけちまう。そうなれば無論私も罪におちるが、あなたは身の破滅だ。生きちゃいられない。だからさ、私のいうことを承知する外はないのだ。飛んだ奴に見込まれたのが不運とあきらめるんだね。サア、時間がないから早くきめて下さい。私はもう待てるだけ待ったのだから」
「あなたが、そんなひどい人だとは思わなかった。悟りすました世捨人の様な顔をしていて、その実恐しい悪党だったのね」夫人は、ため息をついた。「でも、仕様がありませんわ。あのことを秘密にして置いてもらうためには、どんな犠牲だって払わなければ。