Classici giapponesi con furigana
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かじとポチ
一房の葡萄
有島 武郎
Leggi 一房の葡萄 (かじとポチ) di 有島 武郎 (ありしまたけお) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 23.753 caratteri · 48 schermate
を高くして寝ることができるようになりました。
ここでトゥロンでも年寄った人々がよりより相談して、長い間山の中にかくまっておいた尊像を町におむかえしようという事に決まりました。それにしてもその事がうっかり海賊のほうにでも聞こえれば、どんなさまたげをしないものでもないし、また一つにはいきなり町におむかえして不幸な人々に不意な喜びをさせようというので、二十人ほどの人がそっと夜中に山に登ることになりました。
そうとは知らないジャンとピエールは、かたわを売りものにしたばかりで、しこたまたくわえこんだお金を、湯水のように使ってぜいたくざんまいをしていましたが、尊像が山からお下りになるその日も、朝からジャンの御殿のおくに陣取って、酒を飲んだり、おいしい物を食べたりして、思うままのことをしゃべり散らしていました。
ジャンがいうには、
「こうしていればかたわも重宝なものだ。世の中のやつらは知恵がないからかたわになるとしょげこんでしまって、丈夫な人間、あたりまえな人間になりたがっているが、おれたちはそんなばかはできないなあ」
ピエールのいうには、
「丈夫な人間、あたりまえの人間のしていることを見ろ。