Classici giapponesi con furigana
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なのかななよ
七日七夜
山本 周五郎
Leggi 七日七夜 (なのかななよ) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 17.818 caratteri · 36 schermate
かれらは昌平をいろいろとおだてるような名で呼び、気持が浮いてくるようなうまい世辞を並べ、交代で彼の前へ来てはあいそ笑いをしたり、ぺこぺこむやみにおじぎをした。
「わかった、私は嬉しい、みんなの気持はよくわかった、本当に嬉しい」彼は涙ぐみながら心から云った、「――私は今夜は生れて初めて、人の好意の有難さというものを知った、こんな嬉しいことは初めてだ、さあ飲んで呉れ、みんな好きなだけ飲んで喰べて呉れ」
だがそんな事を云うだけではいけないのだそうであった。言葉などはかれらは喜こばないはなを遣らなくてはいけないのだと、側にいる彼女(つまり彼のあいかたで名は花山という)が教えて呉れた。なおそれには小菊の紙を遣って、あとで引換えるというのが便法でもあり「通」でもあるそうで、わちきに任せておきなましいと云うから、すべて彼女に一任した。
「済まない、いろいろ世話をかけて、まことに済まない」昌平はしんみりした気持になって頭を下げた、「――私は実に嬉しい、なんだか他人とは思えなくなった、あとですっかり身の上を話したいが、聞いて呉れるか」
彼女はあでやかに笑って、「一夜添っても妻は妻」