Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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なのかななよ

七日七夜

山本 周五郎

Leggi 七日七夜 (なのかななよ) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 17.818 caratteri · 36 schermate

Aozora Bunko

であるからには、もちろん二人は他人ではないこと。身の上も聞こうし、「今夜は眠らずに愛し合う」だろうこと。これからも末ながく契るであろうことなど、溶けるように嬌めかしく囁やくのであった。

すべてが楽しく豪華で、豊かに満ち溢れていた。しかもそのあとには、生れて初めて異性と歓こびを倶にするという、夢のようなすばらしい時間がある。彼は酔った、どうして酔わずにいることができるだろう。彼は酔って、ぶっ倒れて、そうして大声でどなった。

「銀閣寺将軍がなんだ、もう内職なんぞはしないぞ、冷飯も食わない、人を馬鹿にするな、ざまあみやがれ」

それからの経過は判然としない。

眼をさますと独りで寝ていた。そこで枕元の水を飲んで、眠り、また眼をさまして、水を飲んだ。三度か四度そんなことを繰り返して、やがて、こんどは本当に眼がさめてしまった。見るとまわりに屏風をまわして、むやみにぜいたくな夜具の中に寝ている。女の下着らしい物を掛けた絹行燈が、ぼんやりと部屋の中を照し、仄かに香の匂いがしていた。

「これは、どういうことなんだ」

昌平は起きあがった。

あれだけの騒ぎは嘘であったかのように、あたりはひっそりと寝しずまっている。