Classici giapponesi con furigana
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まんようしゅうか
万葉秀歌
斎藤 茂吉
Leggi 万葉秀歌 (まんようしゅうか) di 斎藤 茂吉 (さいとうもきち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 213.820 caratteri · 427 schermate
それよりも注意するのは、一首が人麿一流の声調で、強く大きく豊かだということである。そしていて、浮腫のようにぶくぶくしていず、遒勁とも謂うべき響だということである。こういう歌調も万葉歌人全般という訣には行かず、家持の如きも、こういう歌調を学んでなおここまで到達せずにしまったところを見れば、何の彼のと安易に片付けてしまわれない、複雑な問題が包蔵されていると考うべきである。この歌の、「恋ひ来れば」も、前の、「心恋しき」に類し、ただ一つこういう主観語を用いているのである。一、二参考歌を拾うなら、「旅にして物恋しきに山下の赤のそほ船沖に榜ぐ見ゆ」(巻三・二七〇)は黒人作、「堀江より水脈さかのぼる楫の音の間なくぞ奈良は恋しかりける」(巻二十・四四六一)は家持作である。共に「恋」の語が入っている。
なお、人麿の※(「覊」の「馬」に代えて「奇」、第4水準2-88-38)旅歌には、「飼飯の海の庭よくあらし苅ごもの乱れいづ見ゆ海人の釣船」(巻三・二五六)というのもあり、棄てがたいものである。飼飯の海は、淡路西海岸三原郡湊町の近くに慶野松原がある。其処の海であろう。なお、人麿が筑紫に下った時の歌、「名ぐはしき稲見の海の奥つ浪千重に隠りぬ大和島根は」