Classici giapponesi con furigana
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みっつのかぎ
三つのかぎ
小川 未明
Leggi 三つのかぎ (みっつのかぎ) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 4988 caratteri · 11 schermate
三
黄金の箱などというものは、そうたくさんあるものでないから、どこかの倉に宝物となって、そのまましまってあるか、もしくは、どこかの地中にうずめられているという昔話でも、残っているであろうと考えたからです。
ただ、このりこうな若者は、このかぎの番号が3であったから、まだこれと同じ合いかぎが他にあろうと思いました。それで、自分よりすでに先に、だれかその箱を開けてしまうものがないかということを心配したのでした。
「いくつもかぎを造ってあるからには、この箱は、だれにでも、すぐに発見されるような場所に隠してはないだろう。」と思って、まだそれが見つからないと考えたのであります。
若者は、それがために、熱心に城の歴史などから伝説などをしらべたのでした。
三
また、あるところに、年の若い男がありましたが、毎晩のように、海岸の岩の上へきては、海の中から起こる、かすかな笛の音を聞いたのでありました。海の中には、人魚というものがすんでいるということだが、その男は、この笛を人魚が吹くのでないかとさえ思ったのです。
「なんという、いい笛の音だろう。」と、彼は、夜の更けるのも知らずに、その笛の音に聞きとれていました。