Classici giapponesi con furigana
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あるくこと
三好十郎の仕事 第三巻
三好 十郎
Leggi 三好十郎の仕事 第三巻 (あるくこと) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 334.472 caratteri · 667 schermate
酔っている。それに向って立っている工員姿の北村。
午後の陽がひどく明るく静まりかえっているために、焼けくずれた傷痕のなまなましさが、光景の上にも人々の姿や表情の上にも、かえってクッキリと現われている。
明 ……(抑揚なくノロノロと)……だから、……だから死ねば、いいんだろう?
北村 そんな君、そんなふうに――
明 死んじまやあ、いいんだろう? いいじゃねえか、それで! んだから、俺あ志願したんだ。許可がおりるのを待っているんだ、だから。……死ねばいいんだ。ヘイチャラだよ、死ぬことなんか!
北村 そりゃ、俺だって――しかたがねえからね。それに今となっては、工場で働いていたって、ブーッと来れば、いつなんどき、それっきりにならんとも限らないからね。同じことなら、一日も早く出かけちゃった方がいいもんなあ。……しかし俺のいってるのは、そうやって明ちゃんが買い出しに行ったり――酒のんだりして、ヤケみたいになっているの、つまらんと思うから――
明 そうだよ、俺あカツギ屋だよ。酒も飲むよ。いいじゃねえか。なにが悪いんだい?
北村 いや、悪いというんじゃねえけどさ――
明 そいじゃ、俺んちじゃ、どうして食って行きゃいいんだよ? 三月に焼け出されてからこっち、(壕舎の中をアゴでしゃくって見せて)……これだぜ。