Classici giapponesi con furigana
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あるくこと
三好十郎の仕事 第三巻
三好 十郎
Leggi 三好十郎の仕事 第三巻 (あるくこと) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 334.472 caratteri · 667 schermate
友吉 ……角の、あの――
俊子 隅本さん。急いでなおしてくれって。……治子さん、どうなすったの?
友吉 うん。……
リク (それまで眠っていたのが、眼をさまし、寝たまま)ああ、ああ。ああ、ああ。……おなかが、すいたねえ。
俊子 お母さん、目がさめた。……(足さぐりに寄って行き)どう?よく眠れて?
リク 眠れやしないよ。頭の中でガンガン、ガンガン、鐘ばかりなって。
俊子 なんか、食べる?
リク 食べさしておくれ。おなかがすいて、おなかがすいて。なんでもいいから。食べさせておくれ。ひどいよ、自分たちばかり食べて、私には、なんにもくれないんだから。
俊子 だってそんな事いったって、お母さんが、なんかあげると、食べないんだもの。……今日は、ホントに食べる?
リク ああ、食べたいよ。早く、なんか――
俊子 はいはい。……(よく見えない目で友吉の方を見る。友吉立って室の左の隅に二つ三つ積んであるブリキのカンを次ぎ次ぎと開ける。みなカラッポ。だが、今度はポケットから、ガマグチを出して、なかみをチラリと見て、ガッカリしてボンヤリ坐っている。その様子を突伏していた治子が横眼でジッと見ている)