Classici giapponesi con furigana
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あるくこと
三好十郎の仕事 第三巻
三好 十郎
Leggi 三好十郎の仕事 第三巻 (あるくこと) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 334.472 caratteri · 667 schermate
まるで猿です。
柴田 いやいや、そんな君、人を裁くもんじゃない、人を裁いちゃいかん。……人の事は、まあ、いいよ。人の目はごまかす事は出来る。恐ろしいのは自分自らの裁きだ。
清水 じゃ僕は、先生、僕など、どうなります?……戦争はいやでした。どんな事があっても二度としたいとは思いません。しかし僕は出征して戦いました。そして、こうして片腕をなくして来ました。僕は自分をどう裁けばいいんですか?
柴田 君はそれでいいんだよ。君は実は、正確に言えば、戦争の犠牲者なんだからな。私は、私自身の腹の中で、国民一人ぶんの戦争責任が有ると裁いたんだ。つまり私は有罪なんだ。
清水 僕が犠牲者なら先生も犠牲者じゃありませんか。先生が有罪なら、僕も有罪です。そんな風にお考えになることは、不当だと思います。ご自身に対して不当だと思うんです。行き過ぎで、病的だと思うんです。
柴田 病的かもしれんなあ。……しかし、病的であろうとなんであろうと、実感としてそう思っている自分が居ると言う事だ。人をごまかす事は出来るが自分をごまかす事は出来ない。
清水 ……(しばらく食卓の上をジッと見つめて黙っていてから)ホントは、僕の言いたいのは、こんな事じゃないんです。