Classici giapponesi con furigana
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さんあくにんものがたり
三悪人物語
山本 周五郎
Leggi 三悪人物語 (さんあくにんものがたり) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 28.990 caratteri · 58 schermate
一、米一日一人につき一合の事。
一、酒、菓子、煙草かたく禁止の事。
一、味噌、醤油、塩は時触れに従うべき事。
一、衣類、家具什器等、新調すべからざる事。
一、夜間にも燈火を禁止の事。
以上はおもなもので、他にも三十余カ条にわたる禁令法度が列記されている。「魚は二十日にいちど」「野菜は十日に一人五匁」「草履は足半」「帯は三尺」などの類で、犯す者は屹度申付くべしとある。つまりここでは生活を雁字搦めにして、手枷、足枷、首枷をはめたうえ天床へ吊し上げたというかたちらしい。――しかし人間はちゃんと生きていますぞ、ごらんなさい底冷えのする宵の口、矢倉下の辻を三人の屈竟な男が歩いてまいる、頭巾をかぶり刀を差して、だがどこやら寒そうな肩つきで、……肩の高い痩せた男は「中将」と呼ばれる、肥えた猪首のが「権頭」熊のように髭だらけで、しかし声のばかげて優しい男が「杢」という。彼らは大阪陣に抜刀斬込み隊で戦ったが、現在は夜道で抜刀をひけらかしたり、他人の家へ無断できり込んだりして地道に稼いでいる。三人は歩きながら話す。
「つんぼ井戸の向こうよ、柳を左へけち臭く下れば鼻っ先だ、なあ杢」