Classici giapponesi con furigana
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さんあくにんものがたり
三悪人物語
山本 周五郎
Leggi 三悪人物語 (さんあくにんものがたり) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 28.990 caratteri · 58 schermate
十三
こう云って田丸屋の旦那が千両箱の一つを明け、金をあらためた。
十三
「これは、――」封を切って小判を出すなり益造旦那は汽笛のようにほえた、「これはどうだ、いやいけない、贋金だ」
「なあんですって、なんとおっしゃった」
「贋金です、皆さん調べてごらんなさい、これはくわせ物です、まっかな贋金ですぞ」
旦那連は驚倒し仰天した。箱は片端からこじ明けられ封印はすべてはがれた、まさにさよう贋金も贋金、正真正銘いつわりなし掛値なしの贋金である。当の成助は旦那連よりも動顛し愕然となった、「お静かに、どうかお静かに」彼は両手を振って懇願した、「これはなにかの間違いです、すぐに取り替えます、御存じのように私には玉村の若旦那という金主がついていますから、私のためには何千万両でもすぐ融通してくれる旦那ですから、ひとつ一緒に来てください、決して御迷惑はかけませんから」そして彼は旦那方と一緒にでかけていった。
ちょうどその時刻である。玉村の若旦那、つまりわれらの八百助は、なんと誰が袖のお杉姐さんをつれて来六屋の店にいた、彼は馬に積んで来た六千両の金を、店先へ運ばせながら出平にこう云っている。