Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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さんあくにんものがたり

三悪人物語

山本 周五郎

Leggi 三悪人物語 (さんあくにんものがたり) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 28.990 caratteri · 58 schermate

Aozora Bunko

老僕は挨拶をして奥へ去った、八百助は脇に置いてある文庫を明け、中から半紙を取り出しながら三人を見た。

「すまないがちょっと手を借りよう、ここに金が並んでいるね、これを五枚ずつ紙に包んでもらいたいんだ、手間賃は出すよ」

「ふざけるな」権頭が精いっぱいどなりたてた、「おれ達は家庭内職をしに来たんじゃねえ強盗だ、待つだけ待ったからには文句はあるめえ、金はもらってゆくからそう思え、さあ杢、中将、そこにあるったけ集めてくれ、おらあこの銀流しを押えてる、早いとこやってくんねえ」

「ぞさね」中将が叫ぶ、「いしやまの石切りだやっけろ」

杢と中将は仕事にかかった。そこらいちめん小判だらけである、燈火を映して黄金色に光っている、なんのぞうさがあろうとびかかってかき集めて、いな、――かき集めようとして手を出したが、とたんに二人とも「あっ熱つつ」と悲鳴をあげた。火でもつかんだように、悲鳴をあげて指を振りながらとび上がった。

「びくらした、あちあち、火だ」

「これはですね、つまりふきたての小判ですよ」

杢が指をひらひらさせる、「少しあおいでさませばいいわけです、団扇はないですかな」