Classici giapponesi con furigana
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さんりょうきょう
三稜鏡
佐左木 俊郎
Leggi 三稜鏡 (さんりょうきょう) di 佐左木 俊郎 (ささきとしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 21.347 caratteri · 42 schermate
私達は直ぐその後を追掛けて見たが、彼の姿はそれなり、何うしてもわからなかった。
=暗転=
「――ですから、あの患者が抱いて逃げたのは、人間の生首ではなくて、人形の首なのですがな……」
岡埜博士はそんな風に話を結んだ。
「それで、この事件の裏に、何か犯罪は無いものでしょうか? 唯単に、自分の手先の不器用なのを悲観してのこととすると、幻想が少し念入りじゃないですか? 笠松と云う外科医の先生が、何処かに、実在しているような気がしているんですが……」
「何かそんな、幻想の動機になっている人が、何処かにいるのでしょう」
丁度そのとき、自動車は、警察署の表玄関に着いた。署長は佩剣の柄を握って先に降りた。それに岡埜老博士が続いた。同時に、背後に続いて来ていた自動車から、三人の刑事に護られて、西谷青年が降りた。西谷は、その手を縛り上げられながら、三人の刑事を掻除けるようにして、前へ前へと、署長等の背後に逼って行った。署長と岡埜博士とは、その横の階段を、直ぐ階上へ登って行った。西谷は、刑事達の先に立って、階段をとんとんと追縋って行った。そして、階段を上りきると、彼は急に呶鳴り出した。