Classici giapponesi con furigana
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『せっかずせつ』のけんきゅう
中谷宇吉郎集 第二巻
中谷 宇吉郎
Leggi 中谷宇吉郎集 第二巻 (『せっかずせつ』のけんきゅう) di 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 83.098 caratteri · 172 schermate
泉石には一面こういう研究者風なところがあったが、その生涯の仕事は、ほとんど土井藩の家老としての職に終始していた。日記などにもほとんど私事は書いてないくらいであった。そして官界遊泳術などにも如才のない人であった。当時の各藩の藩主は、皆就職に狂奔していて、各々心願書を幕府へ提出して中央の政治にたずさわることを願っていたらしい。
その頃中野碩翁という男が幕府内に妙に強い権力をもっていて、大名と幕府との間の取次はほとんどこの男の手を通して行われた。泉石は、中野碩翁の気に入りの植木屋平作の手を通して碩翁に近づき、度々訪問もしている。土井利位が度々異数の抜擢を受けて、幕府の重職を歴任したのは、泉石のこういう方面での助力もあずかって力あったものらしい。
以上は折角の材料を少しとりとめもない話にしてしまったが、藤懸教授、鷹見久太郎氏、楽之軒氏の御厚志によって、当時の学界の事情と泉石の人となりとがよく分り、『雪華図説』のようなものが出たことが不思議でなかったという点が明かになったことは非常に有難いと思われる。御多忙中時間を割かれた三氏の御好意に厚く感謝する次第である。