Classici giapponesi con furigana
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よがしゅっぱんじぎょう
予が出版事業
柳田 国男
Leggi 予が出版事業 (よがしゅっぱんじぎょう) di 柳田 国男 (やなぎたくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 4913 caratteri · 10 schermate
郷土研究
の出版のようであった。自分ならああはしないのにと思った点はほんの一つ、広告もしたのだがこの本が一向に売れて居ない。暫くしてから欲しいという人が多くなったのに、何処を捜させても一冊も無い。たしか千五百刷った筈で、印を捺したのが九百だ。あとは印無しでよいから製本するようにと云って遣ると、やがて店の者がいいわけに来た。実はもう売れぬとあきらめて包紙に使った云々。なるほど引きの強い良い紙だったから、包装用にはもって来いだったろう。
郷土研究
遠野物語の出た頃から、高木敏雄君と墾意になった。先生も金は無いのだが、私の真似をして伝説集の自費出版をする。それから昂奮を経験して、今度は月刊雑誌の計画を私に持掛けて来た。私は是に答えて、好い仕事だが何れ損をすることであろう。ともかくも自分として一年十二回分の印刷費だけを用意しよう。損が半分ですめば是で二年、三分の二の回収が可能だったら三年だけ、続けて止めることにしようと謂って始めたのが大正二年、是が今でも多勢の人に読まれて居る「郷土研究」という雑誌で、郷土研究社という素人らしい出版屋は此時に出来たのである。ところが一年と二箇月で高木君は気が変って退いてしまい、資金はまだ少し残って居た。