Classici giapponesi con furigana
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にじゅうしのひとみ
二十四の瞳
壺井 栄
Leggi 二十四の瞳 (にじゅうしのひとみ) di 壺井 栄 (つぼいさかえ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 113.429 caratteri · 227 schermate
途中で出あう人たちは、いちいち見舞いのことばをおくった。
「怪我はどないでござんす。あんじよりました」
先生のほうもいちいちあいさつをかえした。
「ありがとうございます。そのせつは、お米をいただいたりしまして、すみませんでした」
「いいえ、めっそうな。ほんの心もちで」
すこしゆくと鍬をかついだ人が、はちまきをはずしかかっている。同じような見舞いを聞いたあと、
「こないだはどうも、きれいなそら豆をありがとうございました」
すると、その人は少し笑って、
「いやァ、うちは、胡麻をあげましたんじゃ」
じぶんの馬鹿正直さに気がつき、これからは米とも豆ともいわないことにきめた。わずか一学期だけのことだったので、一年生の父兄のほかはよく顔もおぼえていなかったのだ。そのつぎに出あった、漁師らしい風体の人を見ると、魚をくれたのはこの人かと思い、用心しいしい、頭をさげた。
「こないだは、けっこうなお見舞いをありがとうございました」
するとその人は、きゅうにあわてだし、
「いや、なに、ことづけようと思とったんですが、つい、おくれてしもて、まにあいませなんだ」
先生のほうも同じようにあわてて、赤い顔になり、