Classici giapponesi con furigana
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ごかいのまど
五階の窓
国枝 史郎
Leggi 五階の窓 (ごかいのまど) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 7651 caratteri · 16 schermate
レントゲンの音が遮るからである。そのうち突然、驚くべき言葉が桝本の口から飛び出した。
「きみたち三人揃っていると、やはり姉弟は争われないなあ。よく似ているぜ、そっくりだ」
「ふーん」
と言ったのは長谷川である。
「あいつら三人姉弟なのか、では、いよいよ将校マントの男は舟木新次郎に定まったね」
「艶子が二人の妹だとは、まったくどうも意外だったなあ。……おい、もう少し接近しよう」
どうも話が聞き取れない。何か桝本が言ったらしい。と、激昂した将校マントの男の次のような声が聞こえてきた。
「ぼくじゃあないよ! 断じて違う!」
「きみでなくてだれなものか」
これは桝本の声である。
すると、続いて女の声がした。
「この人はひどく短気ですけれど、まさかそんなことはしませんよ」
それはお蝶の声であった。
「そんな必要もなかったのですもの」
「だって、怨みがあるはずじゃあないか」
また桝本の声がした。
「三人姉弟の復讐ってやつさ」
「着々遂げられていたんですからね」
これもお蝶の声であった。
「あの人、人に殺されずとも、自分で首でもくくらなければ立ち行かなくなっていたんですからね」
「そいつも知っていましたよ」