Classici giapponesi con furigana
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ごかいのまど
五階の窓
平林 初之輔
Leggi 五階の窓 (ごかいのまど) di 平林 初之輔 (ひらばやしはつのすけ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 14.840 caratteri · 30 schermate
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「ふむ」
と、山川署長はだいたい満足はしたが、少々腑に落ちぬところがあるというふうな態度で言った。
「その北川はまだ自白せんのだね?」
「図々しいやつです。これほど罪跡が明瞭になってるのに、まだ隠しているなんて。ああいうやつにかかると始末に負えません。だが、今晩じゅうには泥を吐かせてご覧にいれますよ」
と、恒藤主任はぷりぷりしながら言った。彼は署長が自分の説明にまだいくぶん物足りなさを感じているらしいのに気がついて、それが不平でたまらなかったのである。
署長は黙って聞いていた冬木刑事を顧みて、
「ときに、きみのほうで何か新しい材料が見つかったかね、冬木くん」
と言った。
「べつにたいしたことでもありませんけれど、少しわたしも調べたことがあります。ただいまの主任のお説はたいへん面白く拝聴しまして大いに参考になりましたが、一、二の点についてわたしには異論があります。それを申し上げてもよろしゅうございましょうか」
「ほほう。そりゃ面白い、言ってみたまえ」
と言いながら、署長はこんどは冬木のほうへ椅子をにじり寄せた。
恒藤主任は嘲るような態度で、無言のまま冬木の口もとのあたりを見つめた。