Classici giapponesi con furigana
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ごかいのまど
五階の窓
平林 初之輔
Leggi 五階の窓 (ごかいのまど) di 平林 初之輔 (ひらばやしはつのすけ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 14.840 caratteri · 30 schermate
と、長谷川は山本の肩を叩きながら言った。
「見たまえ。あそこへ冬木刑事が来るよ。驚いたな。やっこさん、やっぱりわれわれと同じ推理をしてるんだ。夢中になって何か捜しているじゃないか。きっと凶器に使った棍棒ようのものを捜しているんだぜ。賭をしてもいいよ」
「驚いたね。きみたちの考えがそこまで符合してるなんて。だが、先生もやっぱりまだ捜し当たらんとみえるね」
二人は足音をしのばせて冬木刑事の傍へ行った。
「冬木さんじゃありませんか?」
と、長谷川はいきなり後ろから声をかけた。
「ずいぶん早くからご精が出ますね」
「こりゃお珍しい、お二人連れでどちらへ? 昨日はどうも失礼しました」
と、冬木はびっくりして顔を上げた。
「あなたと同じように、捜しものに来たんですよ。昨夜はすっかりあなたに先手を打たれましたね。わたしも虫眼鏡を持っててくてくあの五階まで行ってみましたが、下手の考え休むに似たりで、もうあなたがすっかり調べてお帰りになったあとでしたよ。その代わり、今日は少しわたしのほうが早かったようですな。もうこの辺を捜してもだめですよ。われわれ二人で手分けしてすっかり捜しましたが、いたずらに溝渠鼠の安眠を妨害したに過ぎませんでしたよ」