Classici giapponesi con furigana
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ごかいのまど
五階の窓
森下 雨村
Leggi 五階の窓 (ごかいのまど) di 森下 雨村 (もりしたうそん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.990 caratteri · 26 schermate
小西警部はまるで、友人にでも話しかけるような口調で訊問をはじめた。
「今度はどうせ二、三年食らい込むんだからな、手数をかけんで、何もかも奇麗にしていくんだぞ。どうだ、いちばん新しいところはどこだい?」
「どこって旦那、捕まったところがいちばん新しいじゃありませんか」
訊かれるほうでもしゃあしゃあとしたものである。
「そうか。そいつは一本まいったね。それは別としてだ。昨日どこかで稼いだろう?」
掏摸の留公はもじもじしながらしばらく小西警部の顔を見ていたが、第二の追及に会うともう観念したのか、
「旦那も人が悪いね。そんなものを目の前へ置いといて訊くんだから――仕方がない、言っちまいましょう。その鞄がいっとう新しいんですよ」
「そうだろう。どこでかっぱらった?」
「昨日の夕方、Sビルディングでちょっと失敬したんです」
沖田刑事が固唾を呑んだ。彼は自分から進んで訊問してみたいとさえ思った。
「Sビルディングの五階の西村という電機商会の社長室だろう?」
「よくご存じですね。旦那」
「知ってるとも。それからこの中に二千円の現金が入ってたろう?」
「へえ※(感嘆符疑問符、1-8-78)」