Classici giapponesi con furigana
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ごかいのまど
五階の窓
甲賀 三郎
Leggi 五階の窓 (ごかいのまど) di 甲賀 三郎 (こうがさぶろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.373 caratteri · 25 schermate
「じゃ、飛ばそう。ぼくは夢から推論してね、艶子の急所を衝いたのさ。そして、突きつめていくうちに驚くべきことを訊き出したのだ」
「本当かい」
「本当だとも」
「どんなことだい」
「艶子はね、社長室から逃げてくると、野田が話があるから帰りに四階の空き部屋へ来てくれと言うので、四時きっかりに部屋を出てその空き部屋に入ったのさ。すると、思いがけなく社長がいてね、彼女を見ると挑みかかったのだ。彼女は真っ青になって逃げたが、絶体絶命、ちょうど机の上にあった――なんというのかね、鉄のそら、暖炉のねじを回すもの」
「スパナーか」
「違う、そんな名じゃない。なんでも国の名みたいなものだ、フランス――でもなし」
「じゃ、イギリスだろう」
「それだそれだ」
「困ったやつだな、あれはイギリススパナーというので、やっぱりスパナーのうちなんだよ」
「よく知ってるね」
「当たり前さ。工場なんかに行くからね、小説家のくせに迂闊だな」
「まいった。そのイギリスが机の上にあった。それを振り上げて打ってかかったのだ」
「ふん」
「なにしろ夢中だったからどうなったか分からないが、とにかく西村が床に倒れて自分は野田に支えられていたそうだ」