Classici giapponesi con furigana
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ぶっきょうじんせいとくほん
仏教人生読本
岡本 かの子
Leggi 仏教人生読本 (ぶっきょうじんせいとくほん) di 岡本 かの子 (おかもとかのこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 124.886 caratteri · 246 schermate
足で水車を踏む縁によって、水は苗をひたひたと浸し成長の果を生じさせます。
夏の田草取り。秋の鳥追い。雀が饑餓という因により、羽翼の羽ばたきという縁によって稲田のところへ飛んで来て、稲穂を啄もうとするのが果であります。すると、こちらの農夫も、鳴子という因を田の上に釣り下げ、縄をひくという縁によって、からんからんと鳴らせて雀を追払わんとするのが果であります。雀と農夫とが、因果の道理の使い競べによる正面衝突です。この場合、雀には生れつき性質に臆病という因があり、それに鳴子の音という縁が加わるので、驚いて急いで逃げるという果を生じます。
秋の収穫が済みます。これは稲作全部からいえば、果でありますけれども、収穫それ自身が因にもなります。これが売られる縁によって、多少生計が潤うとか、蝗がわいたので都会の子供が蝗取りに来るとか、本年米作の成績表の一部に数え入れられて、農林大臣の考えの資料になるとか――とても数え切れません。つまり、たった一つのものの上にも、因果の道理は無数に関係して行われ、その一つのものが自身で因ともなり、縁ともなり、また果ともなっております。