Classici giapponesi con furigana
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さはしじんごろう
佐橋甚五郎
Leggi 佐橋甚五郎 (さはしじんごろう) di Mori Ōgai (森 鴎外) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 6308 caratteri · 13 schermate
よしや由緒があろうとも、おぬしの身に着けている物の中で、わしが望むのは大小ばかりじゃ。ぜひくれい」と言った。「いや、そうはならぬ。命ならいかにも棄ちょう。家の重宝は命にも換えられぬ」と蜂谷は言った。「誓言を反古にする犬侍め」と甚五郎がののしると、蜂谷は怒って刀を抜こうとした。甚五郎は当身を食わせた。それきり蜂谷は息を吹き返さなかった。平生何事か言い出すとあとへ引かぬ甚五郎は、とうとう蜂谷の大小を取って、自分の大小を代りに残して立ち退いたというのである。源太夫は家康にこの話をして、何を言うにも年若の甚五郎であるから、上の思召しで助命していただければよし、もしかなわぬ事なら、人手にかけず打ち果たしてお詫びをしたいと言った。
家康はこれを聞いて、しばらく考えて言った。「そちが話を聞けば、甚五郎の申し分や所行も一応道理らしく聞こえるが、所詮は間違うておるぞよ。しかしそちも言うとおり、弱年の者じゃから、何かひとかどの奉公をいたしたら、それをしおに助命いたしてつかわそう」
「はっ」と言って源太夫はしばらく畳に顔を押し当てていた。ややあって涙ぐんだ目をあげて家康を見て、「甚五郎めにいたさせまする御奉公は」