Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しゅんかん

俊寛

菊池 寛

Leggi 俊寛 (しゅんかん) di 菊池 寛 (きくちかん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 17.455 caratteri · 35 schermate

Aozora Bunko

が、昼間の激しい労働が産む疲労は、すぐ彼をそうした寂しさから救ってくれ、そして彼に安らかな眠りを与えてくれる。

新しい小屋ができたとき、彼はその次には、食物のことを考えた。三人で食い残した乾飯は、まだ二月、三月は、俊寛一人を支えることができた。が、成経がいなくなった今は、成経の舅から仕送りがあるはずはなかった。今は、自分で食物を耕し作るよりほかはなかった。俊寛は、新しい小屋から、二町ばかり隔った所に、やや開けた土地があり、硫黄ヶ岳に遠いために硫黄の気がすこしもないことを知った。

彼は、そこを冬の間に開墾し、春が来れば麦を植えようと思った。が、差し当っては、漁りと狩をするほかに、食料を得る道はなかった。

彼は、堅牢な唐竹を伐って、それに蔓を張って弓にした。矢は、細身の唐竹を用い、矢尻は鋭い魚骨を用いた。本土ならば、こうした矢先にかかる鳥は一羽もいなかっただろうが、この島に住んでいる里鳩、唐鳩、赤髭、青鷺などは、俊寛の近づくのをすこしも恐れなかった。半日、山や海岸を駆け回ると、運び切れないほどの獲物があった。

今までの彼は、狩はともかく、漁りはむげに卑しいことだと思っていた。