Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

ぼくがかわいがるから

僕がかわいがるから

小川 未明

Leggi 僕がかわいがるから (ぼくがかわいがるから) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 2056 caratteri · 5 schermate

Aozora Bunko

正ちゃんの、飼っている黒犬が、このごろから他家の鶏を捕ったり、うきぎを捕ったりして、みんなから悪まれていました。こんどやってきたら、鉄砲で打ち殺してしまうといっている人もあるくらいです。けれど、正ちゃんは黒犬をかわいがっていました。

「クロや、もう僕といっしょでなければ、出さないよ。ひどいめにあうからね。」と、いってきかせました。

クロは、尾を振って、正ちゃんの体に頭をすりつけて、クン、クンと喜んで鳴いていました。

「わかれば、もういいのだよ。僕は、おまえをかわいがってやるから。」と、いって、クロの頭を抱えて、その顔に自分のほおをつけていました。

しかし、お父さんや、お母さんは、クロを捨ててしまうといっていられました。そして、相談をなさっていられたのです。

「なにか、正二のほしいものを買ってやれば、いうことをきくかもしれない。」と、お父さんは、おっしゃいました。

「さあ、どうでしょうか。二輪車をほしいといっていましたから、犬を捨てたら、買ってやるといってみましょうか。」と、お母さんは、お答えなさいました。

「ああ、それがいい、きいてみてごらん。」と、お父さんが、いわれました。