Classici giapponesi con furigana
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えんちょうのぼたんどうろう
円朝の牡丹灯籠
田中 貢太郎
Leggi 円朝の牡丹灯籠 (えんちょうのぼたんどうろう) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 7815 caratteri · 16 schermate
平左衛門は憤って肩で呼吸をしていた。平左衛門はお露の方をきっと見た。
「かりそめにも、天下の直参の娘が、男を引き入れるとは何ごとじゃ、これが世間へ知れたら、飯島は家事不取締とあって、家名を汚し、御先祖へ対してあいすまん、不孝不義のふとどきものめが。手討ちにするからさよう心得ろ」
新三郎が前へ出た。
「お嬢さまには、すこしも科はございません、どうぞてまえを」
「いえいえ、わたしが悪うございます。どうぞわたしを」
お露は新三郎をかばった。平左衛門は刀を脱いた。
「不義は同罪じゃ、娘からさきへ斬る」
平左衛門はそう云いながら、いきなりお露の首に斬りつけた。お露の島田首はころりと前へ落ちた。新三郎が驚いて前へのめろうとしたところで、其の頬に平左衛門の刀が来た。新三郎は頬から腮にかけて、ずきりとした痛みを感じた。
「旦那、旦那、たいそう魘されてますが、おっそろしい声をだして、恟りするじゃありませんか、もし旦那」
新三郎は其の声に驚いて眼を開けた。伴蔵が枕頭へ来て起しているところであった。新三郎はきょろきょろと四辺を見まわした。
「伴蔵、俺の首が落ちてやしないか」
「そうですねえ、船べりで煙管を叩くと、よく雁首が川の中へ落ちますよ」