Classici giapponesi con furigana
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えんちょうのぼたんどうろう
円朝の牡丹灯籠
田中 貢太郎
Leggi 円朝の牡丹灯籠 (えんちょうのぼたんどうろう) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 7815 caratteri · 16 schermate
そして、翌日はまだ夜の明けないうちに帰って往ったが、それからお露は毎晩のように新三郎の処へ来た。ちょうど七日目の夜であった。孫店に住む伴蔵は、毎夜のように新三郎の家から話声が聞えて来るので、不思議に思いながら新三郎の家へ往って、そっと雨戸の隙間から覗いてみた。比翼蓙を敷いた蚊帳の中には、新三郎が壮い女と対いあって坐っていた。伴蔵は目を※(「目+爭」、第3水準1-88-85)った。と、其の時女の声で、
「新三郎さま、私がもし勘当されました時は、お米と二人をお宅へおいてくださいます」
すると新三郎の声で、
「引きとりますとも、あなたが勘当されたら、私はかえってしあわせですよ。しかし、貴女は一人娘のことですから、勘当される気づかいはありますまい。後になって、生木を裂かれるようなことがなければと、私はそれが苦労でなりません」
「あなたより他に所天はないと存じておりますから、たとえお父さまに知れて、手討ちになりましてもかまいません、そのかわり、お見すてなさるとききませんから」
伴蔵は女の素性が知りたかった。伴蔵は伸びあがるようにして、もいちど雨戸の隙間から室の中へ眼をやった。