Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ちくまがわのスケッチ
千曲川のスケッチ
島崎 藤村
Leggi 千曲川のスケッチ (ちくまがわのスケッチ) di 島崎 藤村 (しまざきとうそん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 81.668 caratteri · 164 schermate
こうした汽車の中で日を送っている人達のことも思いやられた。(この山の上の単調な鉄道生活に堪え得るものは、実際は越後人ばかりであるとか)
上田町に着いた。上田は小諸の堅実にひきかえ、敏捷を以て聞えた土地だ。この一般の気風というものも畢竟地勢の然らしめるところで、小諸のような砂地の傾斜に石垣を築いてその上に骨の折れる生活を営む人達は、勢い質素に成らざるを得ない。寒い気候と痩せた土地とは自然に勤勉な人達を作り出した。ここの畠からは上州のような豊富な野菜は受取れない。堅い地大根の沢庵を噛み、朝晩味噌汁に甘んじて働くのは小諸である。十年も昔に流行ったような紋付羽織を祝儀不祝儀に着用して、それを恥ともせず、否むしろ粗服を誇りとするが小諸の旦那衆である。けれども私は小諸の質素も一種の形式主義に落ちているのを認める。私は、他所で着て来たやわらか物を脱いでそれを綿服に着更えながら小諸に入る若い謀反人のあることを知っている。要するに、表面は空しく見せてその実豊かに、表面は無愛想でもその実親切を貴ぶのが小諸だ。これが生活上の形式主義を産む所以であろうと思う。上田へ来て見ると、都会としての規模の大小はさて措き、又実際の殷富の程度はとにかく、小諸ほど陰気で重々しくない。