Classici giapponesi con furigana
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なんちしんじゅう
南地心中
泉 鏡花
Leggi 南地心中 (なんちしんじゅう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 39.205 caratteri · 79 schermate
「貴方、当時また南新地から出ているんです。……いいえ、旦那が変ったんでも、手が切れたのでもありません。やっぱり昨夜御覧なすった、あれが元からの旦那でね。ええ、しかも、ついこの四五日前まで、久しく引かされて、桜の宮の片辺というのに、それこそ一枚絵になりそうな御寮人で居たんですがね。あの旦那の飛んだもの好から、洒落にまた鑑札を請けて、以前のままの、お珊という名で、新しく披露をしました。」と質実に話す。
「阪地は風流だね、洒落に芸者に出すなんざ、悟ったもんですぜ、根こぎで手活にした花を、人助けのため拝ませる、という寸法だろう。私なんぞも、お庇で土産にありついたという訳だ。」
「いいえ、隣桟敷の緋の毛氈に頬杖や、橋の欄干袖振掛けて、という姿ぐらいではありません。貴方、もっと立派なお土産を御覧なさいましょうよ。御覧なさいまし、明日、翌々日の晩は、唯今のお珊の方が、千日前から道頓堀、新地をかけて宝市の練に出て、下げ髪、緋の袴という扮装で、八年ぶりで練りますから。」
一言、下げ髪、緋の袴、と云ったのが、目のあたり城の上の雲を見た、初阪の耳を穿って響いた。
「何、下げ髪で、緋の袴?……」