Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かわいいやま

可愛い山

石川 欣一

Leggi 可愛い山 (かわいいやま) di 石川 欣一 (いしかわきんいち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 98.791 caratteri · 196 schermate

Aozora Bunko

バスケットに編むような丈夫な奴はもちろん歯が立たぬが、出たばかりの若い蔓は松葉のような色でシャリシャリして、うまいとかまずいとかいうよりさきに、何よりも洒落ている。シャリシャリといえば花の咲く前の蕎麦の軸も、ちょっと赤味がかった美しさで、おひたしには持って来いである。

「またたび」の実も塩漬にするとオリーブに似て、もうすこし仙骨というか俳味というか、とにかく日本的な味がする。僕は上越地方へスキーをやりに行って一瓶買った。

薬屋で売っている「またたび」はこの実におできが出来たような物らしい。火をつけて隣近所の猫を集めたことがある。ところが驚いたことに塩漬の実を庭に投げ出すと、やはりどこからともなく猫が集って来て、狂態ともいうべき大騒ぎをやった。

これからは根曲竹の筍が美味になる。丁度いまごろ妙高山麓に旅をして、こいつはうまいとほめたら、何から何まで筍づくめの料理を出されて、のぼせたことがある。おまけに後から一俵も送ってくれたが、大半はむれてくさり、ズルズルになっていた。すべてこのようなものは少量を珍重するに限る。

「たらの芽」から思いついて、いろいろと山菜のことを書いている内に、山に行きたくなって来た。