Classici giapponesi con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Leggi 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.558 caratteri · 480 schermate
泣かいでもいいよ。ぬかを食べるとは、かわいそうにな……」
言いながらよく見ると、そのぬかの上がきれいに平手でならしてあるのです。しかも、ならしたその平手の跡は、まさしく子どもの手形でした。むろん、これは不思議といわざるをえない。おそらく、三度三度つまみ出してだんごに焼いたにちがいないと思われるのに、そのつまみ出したあとのぬかが、行儀よく平らにならされているのは、何かその中に秘密のひそんでいることを物語っていたので、ずいと中へ手をさし込んでみると、果然、ぬかの底でばさりと手先に当たった品がありました。薄い小さな横とじの豆本なのです。取り出して、ぬかを払いながら表紙の文字を見ながめるや同時に、名人の目は烱々としてさえ渡りました。いかにも奇怪!
「いんちきばくち勝ち抜き秘法」
と、そういう文字が読まれたからです。いや、そればかりではない。ぺらぺらとまくった拍子に、そのいんちきばくち必勝秘伝書の中から、ひらひらと下に舞い落ちただれかの書面らしい紙片がありました。しかも、その紙片には、じつにいぶかしいことにも、あきらかな女文字で、次のごとき文言が書かれてあったのです。