Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(三)

佐々木 味津三

Leggi 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.558 caratteri · 480 schermate

Aozora Bunko

「というと、宿を取って寝るのは、いつも三左衛門ひとりきりか」

「へえい、そうでござります」

「なら、ゆうべのもよう、おまえではよくわからぬな」

「いいえ、わてはいっしょに泊まらいでも、お師匠はんから聞いたり、宿の衆からも聞いたりしておりますさかい、よう知ってまんね。まるでな、ねこほどの足音もさせいでな、朝になってみると知らぬまにこのとおり水びたしになっていますのや。な、ほら、たたんでおいたお召し物までが、このとおりぬれてまっしゃろ」

「ほほう、いかにもな。すると、なんじゃな、いつ忍び込んで、いつこんないたずらをするのか、今まで一度も下手人の姿は見たことがないというのじゃな」

「へえい、姿はおろか、影も見たことがないよって、よけい気味がわるいとお師匠はんもおっしゃってでござります」

「なら、ちと不審じゃな。姿も顔も見せぬ者が、なぜまた江戸屋江戸五郎のしわざとわかるのじゃ」

「そ、それはあんた、江戸五郎はんが水芸を売り物にして盆興行のふたをあけていやはりますさかい、だれかて疑いのわくがあたりまえやおまへんか」

「なるほど、水芸とな。どんな水芸じゃ」

「立ちまわりしていなはるさいちゅうに、足の先から水が吹いたり、刀の先からしずくが散ったりしますさかい、だれかて江戸五郎はんの水忍術、疑うはあたりまえでござります」