Classici giapponesi con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Leggi 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.558 caratteri · 480 schermate
「ね、伝六あにい」
「フェ……?」
「変な声を出すなよ。雲だよ。雲だよ」
「なんでござんす? 夕だち雲でも出ましたかい」
「久米の仙人がまた雲を踏みはずしたといってるんさ。ただの雛どろぼうだろうとにらんだやつが、またここでどんでん返しよ、だから、やっぱり、どうもべっぴんは目の毒さ。いいや、だんだん魔物に近づきかけたよ」
「さようでございますかね」
「ちぇッ、ごひいき筋を悪口いわれるんで、御意に召さねえのかい。しかし、こうなりゃお多根のかたさまがどんなにいじらしくて、すなおで、かわいかろうとも、おれの目にゃ如夜叉なんだ。出直しだよ、出直しだよ。内藤新宿へもどって、いろはからまた出直すんだから、急いで駕籠を仕立てな」
飛ばして行きついたところは、そもそもの振り出しのあのお下屋敷です。
4
すうと門をはいって、すうと木立ちをくぐり、あごをなでなでご後室の隠居住まいにはいっていった名人の姿を知って、待ちかねたように出てきたのはそのご後室です。
「どうでおじゃりました。だめでおじゃりましたか」
「いえ、どうやらめぼしがつきましてござりまするが、そのかわり」
「なんでおじゃります」