Classici giapponesi con furigana
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よしわらしんわ
吉原新話
泉 鏡花
Leggi 吉原新話 (よしわらしんわ) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 37.157 caratteri · 75 schermate
(ええ、一人お見えになりましてすよ。)
(いつさ?)
(今しがた、可厭な鴉が泣きましたろう……)
いや、もうそれには及ばぬものはまた意地悪く聞える、と見える。
(照吉さんの様子を見に、お才はんが駆出して行きなすった、門を開放したまんまでさ。)
皆が振向いて門を見たんだ。」――
二十
「その癖門の戸は閉っている。土間が狭いから、下駄が一杯、杖、洋傘も一束。大勢余り隙だから、歩行出したように、もぞりもぞりと籐表の目や鼻緒なんぞ、むくむく動く。
この人数が、二階に立籠る、と思うのに、そのまた静さといったら無い。
お組がその儀は心得た、という顔で、
(後で閉めたんでございますがね、三輪ちゃん、お才はんが粗々かしく、はあ、)
と私達を見て莞爾しながら、
(駆出して行きなすった、直き後でございますよ。入違いぐらいに、お年寄が一人、その隅こから、扁平たいような顔を出して覗いたんでございますよ。
何でも、そこで、お上さんに聞いて来た、とそう言いなすったようでしたっけ……すたすた二階へお上りでございました。)
さ、耳の疎いというものは。
(どこの人よ、)
とお三輪が擦寄って、急込んで聞く。