Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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めいきょくけっていばん

名曲決定盤

野村 あらえびす

Leggi 名曲決定盤 (めいきょくけっていばん) di 野村 あらえびす (のむらあらえびす) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 344.837 caratteri · 680 schermate

Aozora Bunko

この経歴が、コルトーを偏狭なる一ピアニストとして満足せしめなかったのであろう。その見聞は広く、その抱懐は高い。フランス人の臭味を去り、偏狭を洗い落し、その見識の上に、その演奏の上に、明るさと自由さを、そして何より聡明さを添えたのは、コルトーの青年時代の修業の賜物であったと見るべきである。

『二十四の前奏曲』と前後して、ショパンの『譚詩曲=ト短調』やウェーバーの『舞蹈への勧誘』やリストの『ハンガリー狂詩曲第二番』が出た。ショパンの『揺籃歌』や『円舞曲=嬰ハ短調』もその頃であるが、いずれも恐るべき吹込みで、今日のレコードに比較すべくもない。しかし、その演奏にはコルトーの黄金時代の若さが、得も言われず匂っているのをなつかしむ人も少くあるまい。

続いて入ったのは、ドビュッシーの『子供の領分』(ビクター七一四七―八)の入れ直しであった。この演奏の見事さは、『二十四の前奏曲』の時の驚きをまた新たにしたほどである。ドビュッシーをこれだけ美しく、これだけ上品に弾ける人は、当代ピアニスト多しといえども、断じてあり得ない。これこそ珠玉を並べて弾ずる天女の音楽にたとえてもいい。