Classici giapponesi con furigana
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めいきょくけっていばん
名曲決定盤
野村 あらえびす
Leggi 名曲決定盤 (めいきょくけっていばん) di 野村 あらえびす (のむらあらえびす) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
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、バッハの『仏蘭西組曲』の入ったのもその頃である。
ケンプの演奏は素朴で純情で、そのくせ燦爛としている。考えようでは、この人ほど無器用なピアニストはないが、この人ほど味の良いピアニストも少い。この人の指は、訥弁の雄弁だ。なんという動きの取れない足だろうと思うが、曲の美しいニュアンスを添えることにおいて、この人ほどの技倆を持っているピアニストは少い。
ケンプの良さは、やはりベートーヴェンだ。ベートーヴェンのうちでは『月光ソナタ』を挙げるのが順当だろう。このしっかりした表現のうちには、ケンプの情緒が溢れるほど盛られている。これより芝居気のある『ムーンライト』も決して少くはないが、少くとも、これほど『ムーンライト』の通念にぴたりとはまる演奏は少い。それに続いては、世評の通り私も『ワルドシュタイン』をとる。まことに絢爛極まる表現だ。
『熱情ソナタ』は一生懸命さはあるが、シュナーベルの迫力に及ばない。ケンプのはいたずらに大きい音をするだけで、引き摺り込んで行く力に足りないのだ。
続いて私はバッハの『仏蘭西組曲』に手を挙げる。ケンプのバッハは一種の荘重味と、古朴に近い正直さがよく、この組曲はわけても美しい。