Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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『わがはいはねこである』じょうへん

吾輩は猫である

夏目 漱石

Leggi 吾輩は猫である (『わがはいはねこである』じょうへん) di Natsume Sōseki (夏目 漱石) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 322.123 caratteri · 643 schermate

Aozora Bunko

どうもあの大頭が、女に文をやるなんて面白いじゃありませんか」

「飛んだ間違にならあね」

「なになったって構やしません、相手が金田ですもの」

「だって君が貰うかも知れない人だぜ」

「貰うかも知れないから構わないんです。なあに、金田なんか、構やしません」

「君は構わなくっても……」

「なに金田だって構やしません、大丈夫です」

「それならそれでいいとして、当人があとになって、急に良心に責められて、恐ろしくなったものだから、大に恐縮して僕のうちへ相談に来たんだ」

「へえ、それであんなに悄々としているんですか、気の小さい子と見えますね。先生何とか云っておやんなすったんでしょう」

「本人は退校になるでしょうかって、それを一番心配しているのさ」

「何で退校になるんです」

「そんな悪るい、不道徳な事をしたから」

「何、不道徳と云うほどでもありませんやね。構やしません。金田じゃ名誉に思ってきっと吹聴していますよ」

「まさか」

「とにかく可愛想ですよ。そんな事をするのがわるいとしても、あんなに心配させちゃ、若い男を一人殺してしまいますよ。ありゃ頭は大きいが人相はそんなにわるくありません。鼻なんかぴくぴくさせて可愛いです」