Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あわれなトンマせんせい

哀れなトンマ先生

坂口 安吾

Leggi 哀れなトンマ先生 (あわれなトンマせんせい) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 2036 caratteri · 5 schermate

Aozora Bunko

「漫画」という変な雑誌へオツキアイするせいではありませんが、私は、どうも、ブンナグラレルかも知れませんが、帝銀事件というものを、事の始めから、それほど凄味のある出来事だと思っていませんでした。

私が、ヒドイ奴だと思ったのは小平という先生で、この先生はイヤだった。どうにも、むごたらしくて、救いがない。まるで、それがオキマリのように、必ず女の子をヒネリ殺して、この先生は人間らしい苦しみは殆どもたなかったに違いない。これは、やりきれないことです。

そこへ行くと、帝銀先生は、てんで、トンマな、オロカ者なんでしょう。事件の性格がそうなんですね。荏原の銀行では、マンマと薬品をのまされたけれども、薬のキキメが現れない。そこで支店長と三十分ほど世間話をしていたそうですね。中井の銀行では、疑って薬をのんでくれないから、これも三十分ほど、支店長と世間話をして、マア、チョット、消毒だけしときましょうと、小切手だかに、チョイ/\/\とフンム器みたいなもので消毒したんだそうですね。

ツラツラ失敗のあとを尋ぬるに敵を信用せしめるレッキとしたマーク入りの腕章がなかった。又、附近にホンモノの病人がいて、その病人の住所姓名を心得ていないとダメなんだ。