Classici giapponesi con furigana
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よんじゅうはちにんめ
四十八人目
森田 草平
Leggi 四十八人目 (よんじゅうはちにんめ) di 森田 草平 (もりたそうへい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 56.183 caratteri · 112 schermate
それだけにしばしの不埓は容赦されたいというのが、せめてもの彼の願いであった。そして、暇さえあれば、足は柳島の方へ向った。
四
ところが、おしおの母親は、十一月の半ばから陽気のせいか、どっと重態になって、娘の精根を尽した介抱も甲斐なく、十日余りも悩みに悩んだあげく、とうとう死んで行った。おしおは身も浮くばかりに泣いた。そばにいた小平太も、母親がわが身の苦しさも忘れて、息を引取る間ぎわまで、「おしおのことを頼む頼む」と言いつづけにしたことを思うと、何だか目に見えぬ縄で縛られているような気がして、ぼんやり考えこんでしまった。が、これまでの行きがかりからいっても捨ててはおかれないので、同志の前は大垣の支藩戸田弾正介氏成候の家来で、彼には実兄にあたる山田新左衛門の許に世話になっている母親の病気と繕って、二日ばかり同宿の家を明けて、型ばかりの葬式でも出させるようにした。
で、それがすんでからいったん宿へ帰ったが、気になるので、一日置いてまた出かけてみた。おしおはもう片時も小平太のそばを離れない。「どんな苦労でも厭いませぬから、どうかわたしをおそばへ引取ってくださいませ。