Classici giapponesi con furigana
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かいそうろく
回想録
高村 光太郎
Leggi 回想録 (かいそうろく) di 高村 光太郎 (たかむらこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 35.774 caratteri · 71 schermate
二
二
子供の時分、私は病身で弱かったから、両親は私を育てるのに非常に難儀したらしい。私の兄弟は、一番上の姉がさく、次がうめ、それから私、その後にしずという妹がいて、その次が道利、それから豊周になる。その下に孟彦という弟があり、それは藤岡姓となった。その次は妹でよしと言う。
これらの兄弟のうちで、上の二人の姉だけが子供の時に亡くなった。私が生れるまでは、上が二人女の子だったから、母は総領が生れなくては当時の習慣で何時帰されても仕方がないというような気持で心配した。「光ちゃんがお腹の中にいた時に、今度生れるのが女の子だったら申訳がない。それでどうかして男の子が生れるようにというので方々の神様や仏様にお願いして願をかけたものだよ。そうして光ちゃんが生れた時、お祖父さんが『おとよ、出かした。』と言われた。其の時はこんな嬉しいことはなくて、天に登るような気がして――光ちゃんは私にとっては本当にいいんだよ。」と話してくれたことがあった。そんな風で、どちらかというと私は大事にされた。祖父なども私たちを授りものというような心持で、非常に労ってくれた。
六つで私は小学校に入ったけれど、五つ位まで私は全然口が利けなかった。