Classici giapponesi con furigana
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あかげっと しなあちこち
国枝史郎歴史小説傑作選
国枝 史郎
Leggi 国枝史郎歴史小説傑作選 (あかげっと しなあちこち) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 59.334 caratteri · 121 schermate
大連で(五)
慣例によってカボチャの実や、ハスの実を出され、習慣通り僕達がそいつを不器用に、その癖通人めかしく、前歯でパチンパチンと外皮を破って食べたことは云う迄もない。
大連で(五)
蘭亭さんは皮肉なオイランさんであったよ。
彼女が日本語が解るというので僕が極めて簡単の日本語で、
「ランテイさん、アナタワ、ベッピンサンデスネ、ボクヲ、アイシテクレマスカ」
と話しかけると、彼女は日本語で返事をせずに、中華民国語で返事をするのさ。
「張さん、何て云ったんです?」
と、案内役の――だから通弁でもある張青年に質問すると、張青年は、中華民国流不得要領の笑い方をしながら
「コノ、ニッポンコクノ紳士ハ、アタクシ、アマリ好キデワアリマセン、ナゼトイウニ、眼ガスルドスギマスカラ――と、このように蘭亭さん申して居ります。……洵に相済みません」
という通訳なのさ。
僕たるもの、ダーとならざるを得ないね。
そこで僕はヤケになって、まるで電報用箋に書く文句のような、解りよい日本語で、
「ボクノ眼ノスルドイノハ、ボクノ責任デハナク、ボクヲ産ンダ、両親ノセキニンデスカラ、ボクヲ咎メナイデクダサイ、ボク、眼ハ鋭イケド、ココロハ、スルドクナク、沢山ノ女達ガ、コレマデ、ズイブン、ボクヲ愛シテクレマシタヨ」