Classici giapponesi con furigana
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じごくふうけい
地獄風景
江戸川 乱歩
Leggi 地獄風景 (じごくふうけい) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 53.774 caratteri · 108 schermate
併し、間もなく私はそれを発見して見せるつもりです」
刑事は自信ありげに答えた。
「併しね、御説を伺っても、僕はまだ譲次の有罪を信じる気にはなれないのですよ」
治良右衛門はやっぱり含み笑いをしている様な声で云った。
「エ、では、あなたは外に誰か疑わしい人物があるとでもおっしゃるのですか」
刑事が少し面喰って尋ねた。
「たった一つ、まだあなたの知らない事実があるのです」
「何です。それは一体何です」
「諸口ちま子の死体を発見したのは、大野雷蔵と人見折枝の両人でしたね。その時、折枝さんが犯人の姿を見ているのです。うかつに喋べっては大変なことになるので、折枝さんは大野君の外には誰にもそれを云わないで死んでしまったのです。大野君も実はある人の迷惑を思って、今日までそのことを口外しないでいるのです」
「見たのですか、犯人を。アア何ということだ。そんな重大な手掛りを秘密にして置くなんて。で、それは誰だったのです」
「誰とも分らないのです。咄嗟の場合、ただ洋服を着た非常に背の低い男であったことしか見分けられなかったのです」
「背の低い男?」刑事が息を飲んだ。
「我々の仲間で背の低い男といえば、子供の三谷二郎か、背むしの餌差宗助の外にありません。