Classici giapponesi con furigana
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じごくふうけい
地獄風景
江戸川 乱歩
Leggi 地獄風景 (じごくふうけい) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 53.774 caratteri · 108 schermate
これがジロ楽園の射的場です。今にお客様が揃いましたら、皆さんに、このキルク玉を撃って頂きます。的は向うの丘の上の人形達ですよ」
そこには、車のついた大きな、併し旧式な大砲が一門、五色に塗りつぶして、カムフラージュをして、ドッカリと据えてあった。
大砲の側には、例のお団子のキルク玉の山だ。そして、向うの丘には、白い空を背景にして、十体ばかりの道化人形が、ヒョコンヒョコンと立並んでいる。
「ホホウ、これは御趣向ですね。このフットボールの化物みたいなキルク玉で、あの案山子人形を撃ち倒すという訳ですね。そこで、御褒美は一体何です。浅草公園の射的場では、バットと朝日と敷島を呉れる様ですが」
年長紳士がおどけた顔で尋ねた。
「御褒美? ハハハ、あなたは仲々抜目がありませんね。あります、すばらしいご褒美が。実にすばらしいご褒美が」
治良右衛門は、妙なことに、お巡りさんの制服を一着に及んで、八文字の立派なつけ鬚をつけていた。それが、やさしい接待係りの声で客に物を云っているのが、一種気違めいた感じを与えるのだ。
間もなく第二、第三の空中船が、次々とウォーター・シュートを辷り落て、砂まみれのお客さまが、十人、二十人と集まって来た。