Classici giapponesi con furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Leggi 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) di 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 138.733 caratteri · 274 schermate
んなせい、国を出る時に沼田の原中の一本松へ、長い間引慣れた青という馬を繋いで、名残が惜しいから暇乞をしながら馬の前面を撫て、己え江戸へ行き、奉公して帰って来るまで、達者で居て呉んろと私い泣きやんして、其の馬を撫でたり摩ったりしやすと、馬も別れを惜んで泣きやんした、私も馬の泣いたのを初めて見やんしたが、大い眼から涙を砂原にパラ/\と落しやんした時には、私い人に別れるより辛くって、畜生でさえに斯うやって名残を惜んで泣くかと思いやんした時には、実に辛くって私い袖びっしょりにしやんしたが、それから江戸へ出ても尋ねる人には逢えず、外に知音も無くって請人になりてもないから、奉公する事も出来ねえで、寧そ身い投げべえとする所を旦那様に助けられ、今では雨にも風にも当らねえで、暖けえお飯を喰べちゃ斯うやって何不足なく居りやんすが、人は楽になると直に難儀した事を忘れるもんですから、私い其の難儀を忘れねえ為に、見当った此の轡の紋で、少し我儘な根性が起った時には此の紋を見て、馬に別れた時の辛い事を思い出して、それを思えば何でもねえとお手本になりやんすから買って来やした」