Classici giapponesi con furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Leggi 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) di 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 138.733 caratteri · 274 schermate
胴巻は、木綿か紬か知れませんが、つる/\とこいて落ちた金は七八十両もありましょうか、其の中から一両出して、
角「さア此処へ置きやす」
と残りの大金を懐中へ括し附けまして、
角「外へ売らねえように、左様なら」
婆「左様なら、帰りにお寄んなんしよ」
先刻から両人で話をしているのを岸田が見るとはなしに、其処へ落ちたのは大金、あゝ有る所には有り余るものだ、あの金さえあれば主人を世に出し、御恩報しも出来るものをと思いますと、面皰の出るほど欲くって堪らないから、うか/\と思わず知らず追貝村まで彼の百姓の跡を尾けて来ました。百姓はそれと知らず谷合までかゝりますと、
右「もし旦那え/\」
角「なんだえ」
右「へえ先程大原村の茶店で馬を買ってお手附をお出しになる時、側に茶を喫んで居りました私は旅商人でございます」
角「はい」
右「始めてお目にかゝって恥入りますが、私は元は武士でありましたが商人になりまして、岸田屋宇之助と申します、私の主人が故あって浪人をして、此の先の小川村に住んで居りまして、昨日図らず逢いましたところ、五十両の金があれば世に出られるから才覚をしてくれと云われましたが、私の只今の身の上では、迚も才覚は出来ませんから、心配している